お施主様インタビュー

HOME | お施主様インタビュー | 藤沢市 F様

『個人ではなく地域コミュニティにアクションできたら幸せは連鎖する』

Fさん: ご夫婦+お子様+柴犬
聞き手: laboite 空間づくりサポーター 岩本

 

 


コミュニティを何より大切に、その中の居場所としての「箱」づくり ー家づくりー のパートナーとして「laboite」を選んでくださったFさんご一家。
これからの家づくりがコミュニティに果たす役割はさらに大きくなっていく ーそんな風に考える「laboite」 と思いが重なり、お話しを伺うこととなりました。

Fさんが「laboite」を選んだ一番の理由が”共感”。
「箱」としての理想のイメージをふんわりと伝えたその先に、その「箱」が理想にしっくり馴染む形になって現れたと。
設計としては何よりうれしい言葉ですが、これはFさんの共感を呼ぶ理想の形の明確さ、そして相反するようですが不完全さを面白がる気持ちから生まれたような気がします。
家を生活の一部として捉えることで、様々を楽しみ、完璧をもとめない余裕ができてきます。
そんなFさん、「laboite」の性能についてはどんな風に捉えていたんでしょうか。

Fさん:

性能は最初、気密?断熱?くらいの感じでした。
話を聞いていけば、あった方がいいかな、くらいで。
でもさらに話を聞いていったら、もうあった方がいい。その方が「箱」として優秀だからどこにいても居心地がいい。
「箱」の中にそれぞれのなんかいい、なんだろポイントがあるでしょ、
うちの犬はここ(階段途中の窓)が好き、そういう思い掛けないポイント。



 

性能で訪れてくださるお客様が多い「laboite」としてはかなりのレアケースですが、家を”遊び場”として捉えるには、外断熱は必須アイテム、そのくらい相性がいいです。
「箱」を外断熱でしっかりと作る、そこは「laboite」が担保して、そこからの中身は住まわれる方がゆっくりとつくり上げてくのが理想なのかもしれません。
 

家づくりはたくさんの工程を経てつながっていきます。
端的に、楽しかったですか?

奥さま:

楽しかった!打合せもすごく楽しかったし、もっとあれしたいこれしたい!もあったくらい楽しかった。
いい意味で偏ったこだわりがなかったから、好きなように楽しめました。

Fさん:

基礎作ってる時からほぼ毎日くらい来て、見て、参加してた感じです。
一緒に楽しみたいし、何か自分がこれからカスタマイズするってなった時に中を知っていたいかなって思ってました。
自分の中で「箱」の中をどうカスタマイズするかを先を考えて見ていたかった感じですね。
だから、はい、任せたからよろしくね、じゃなくて共有するのがいいかなって。やっぱりそういう時間も、ちゃんと作り手と共有するっていうのはすごく大事ですよね、お互いに。

岩本:

僕はこれからもっとコミュニティを大事にする会社にしていきたいって考えているから、そう考えてくださってたのはすごくうれしいし、その思いを大事にしていきたいです。

Fさん:

僕が作る側だったら、そういう風に思ってくれる方が楽しいしやりがいもあるかなと思います。
楽しむのって本当に大事、住むのもそうだけど作るのもね。
元々住んでたこのコミュニティは間違いなかったの、そこにベースをしっかり作りたかったんです。
だから、妥協なくこだわって「箱」を作りたい、で「laboite」がぴったりはまったんですよね。

岩本:

そういうFさんにはまったっていうのは本当にうれしいですよね。
一緒につくっていくって、つくる側もやっぱり楽しいです。

Fさん:

一期一会じゃないけど、そういうデザインする側もされる側もお互いの思いを共有しあえたっていうのが本当に大きかったです。
相談して、解決して、そうやっていいものが出来上がっていくわくわくが良かったなって。

岩本:

その上性能もいい。気密性良かったですもんね(C値:0.18)

Fさん:

夏はね、2Fは多少暑いけど1Fは全然涼しいし、冬はほんと暖かいです。
中の温度はキープされてて快適で、冬エアコンほぼ使わないですもん。
外に出掛けて家帰ってきて、やっぱりここが一番いいなって思って、やっぱりここだなって、なんだろうな、どこ切り取っても絵になるんです。
落ち着くけどテンション上がるんです、この家は。


 
 



DIYも得意なFさん、外に置いてある物置も基礎からご自身でつくり上げました。
同じくDIY好きのlaboite岩本と共感するところは多いようです。

岩本:

僕この前中古の家買って、やっぱり同じで子供がいて賃貸だと限界があって、愛着も湧かないし完全にフルリノベして自分で塗装したり、棚作ったりしたんです。

Fさん:

僕ももうちょっとしたらキッチンカウンターの天板を自分でモールテックスで塗りたいんです。
物置も最初こっちかなって思ったんだけど、無理だなって、それで今の場所に作りました。
外構もほんとは、アプローチのコンクリートを僕はやりたくなかったの、ただ、奥さんが自転車多いし、とか。
まあコンクリートがあることで子供たちも遊べるし、それはそれでいいかなって思ってます。



最初にある程度のイメージはあっても、臨機応変に俯瞰して捉えていくことのできるFさんの柔軟さが、この地域にしっくりと馴染んでいる気がします。

Fさん:

なんか、周りからのね、シンボルになりたくはないけど、でもなんか通る人にも刺激を与えたいなって思います。
いい刺激になってほしい、自分たちもそうだけど、帰ってきて、やっぱこの空間かっこいいじゃんってわくわくしてたい気持ちが強いです。
ザ・湘南ハウス、みたいな感じにはしたくなくて…
でもね、ここ通る人が、『あの家かわいいね』みたいな声が聞こえてきて、『でしょでしょ』ってうれしくなっちゃいましたよ。
友達来ても『めちゃくちゃいいな』ってなかなか中に入んないの、うれしいですよね。

岩本:

シンプルなんですけど、切り詰めすぎてないんですよね、それがすごく気持ちいいです。

Fさんご一家の人柄と相まって、大人も子供も自然と人が集まる空間となっているようです。
私たちも気が付いたら、もう⻑い時間、ここでお話しをしています。
奥さまが淹れてくださったおいしいコーヒーも、地元の古いカフェで仕入れたもの。
繋がりとコミュニティを大切にするFさんご一家ならではの、小さなこだわりがそこここに隠れています。
あまりの居心地の良さに、「laboite」についても話しちゃいました。

Fさん:

「laboite」の聞いてくれて、共感してくれて、で、後押しもしてくれる体制があるっていうのがほんとにいいと思います。
すごくニュートラル、人間も含めてニュートラル、その大切な部分がすごく感じられます。
うまく家づくりとか街づくりとかいい仲間とね、一緒にできれば一番、そこからいろいろ広がっていければ理想だと思います。

岩本:

うちはなんか一工務店過ぎちゃって、そこまでなかなか回っていかないんです。
全体的に、街の大きなビジョンとして考えていきたいし、遠くから引っ越してくる人もいて、そういう時にそのコミュニティに入りやすいようにつくっていけたらいいなと思ってます。
不動産事業も始めたんですけど、ゴリゴリの不動産屋じゃなくて、今は土地高いから、土地にお金かけすぎちゃうといい家が建てられなくなっちゃうから、バランス取れるようにって考えてます。
そんな風に一緒に進んでいけたらいいなと思ってます。
コミュニティ大事にするっていう意味でもリノベーションも活性化させていきたいですね。

Fさん:

僕らみたいに場所にこだわる人もいて、そこから始まる人もいますよね。僕たちにとって場所は絶対だったから。
最初は自分から始まりますよね、自分の欲求から、自分の家、住むとこから始まるけど、最終的にはその周りとかに広がって。
自分の田舎もだし、田舎も知っててここも知ってて、どっちの良さも知ってるから、それをなんか繋げて、で、お互いに住みやすくするっていうのはベストですよね。
それで、最終的には自然、自然をどう活かして共存するか、そこまで目を向けていきたいですよね。
コミュニティを考えていくと、家はただの手段、目的は地元のここ、そこからどんどん広がっていって。
「laboite」はなんか、なんだろう、言い過ぎかもだけど多様性な感じもするし、それだけじゃなくて、一体感も感じます。
やっぱり「箱」つくりはほんとに大事、その中にどれだけこだわりを詰め込めるかですよね。
どれだけこだわりを理解してくれて、どれだけ実践できるかっていうのがね、僕たち建てる側の望みです。
そのベストがここ、ここにいると空見えるんですよね、めちゃくちゃいい!

岩本:

工事やってる時から、Fさん現場きて、見て!空だよ、空ってずーっと言ってて。
この家は部屋のどこに立ってても視線がこう上に行くんですよね。
そうやって思い返しても、一緒に作り上げてきた一体感が自分たちの糧にもなっているし繋がっている気がします。


 
 

F様邸新築工事に携わり、私たちは家づくりだけではない何かを教えてもらえた気がしています。
最後に、後日インタビューのお礼をメールでやり取りしていた際に、Fさんはこんなに印象に残る大切な言葉を残してくれました。

Fさん:

「箱」は大事、でも「箱」の中身はもっと大事。
中から出るもの、その味わいが外ににじみ出ていくような、それがコミュニティを作るうえで大切だと思うんですよね。
その中にあって、家はとっても落ち着く場所で、ただそれよりもまずわくわくしてテンションが上がる、そんな場所であってほしいんです。
「laboite」にしたのって、僕らは躊躇が無かったの。
決してどこでも良かったわけではなくって、でもここがどうとかそこがどうとかそんな細かいとこじゃなくて一期一会だなってすごく感じた。
本当、これが建売にはない一緒に作り上げたっていう醍醐味ですよね。
家づくりの思い出は一生残りますから。

私達、「laboite」にとって家づくりは日常、でもお客様にとって家づくりは一生に一度かもしれない、とてつもない非日常。
ただ、出来上がってしまうとそこには日常が待っています。
日常をよりよい環境にするために、でもただの日常ではないワクワクする日常をつくり上げることができたら、私たちはFさんの仰る幸せの連鎖を起こせるのかもしれません。